断酒500日を経過して振り返り

執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)

禁煙は何年経ったか数えられない程度に成功しているのですが、禁酒・断酒は挫折の連続でした。ほとんどあきらめていました。そんな私でしたが先日、断酒500日を経過しました。

きっかけは断酒を支援するスマホアプリを見つけたことでした。上記の画像はアプリのスクリーンショットです。このアプリを見つけた瞬間、「これならできるかも!」と思いました。以下のエントリーにて紹介しています。

あのアプリには、「ここで飲んだら○○日の努力が無駄になる」という痛みを回避する感情と、「○○日がんばった!」という達成感の両方を喚起させる働きがあります。

禁煙も断酒も生活習慣の改善です。生活習慣の改善の支援に用いられる「行動変容ステージ」というモデルがあります。このモデルを知っていたことも継続の助けになりました。以下のエントリーにて紹介しています。

予想していたのですが、挫折を繰り返していた断酒の成功は、私に自信をもたらしてくれました。能力に関する自信ではなく、「自分ってまあまあいい感じ」と思える自信。いわゆる自己肯定感ってやつです。以下のエントリーにて紹介しています。

断酒はダイエットも加速してくれました。断酒もダイエットも望ましい行動の習慣化です。ダイエットの成功も自己肯定感を育ててくれます。習慣化のコツについて紹介したのが以下のエントリーです。

以下は我ながらイヤらしいエントリーです。禁煙した人は、元から吸わない人より喫煙に対して厳しい姿勢を取る傾向があります。お酒も同じでしょう。私にもその姿勢が見られるエントリーです。お酒の害を強調して、自分を正当化しようとする意図も見えます。

お酒はそれだけ難敵なのです(と正当化)。お酒をコントロールできる人に断酒は必要ありません。お酒は生活や心に豊かさをもたらしてくれます。残念ながら、私のようにコントロールできない体質の人は、断酒が望ましいと思います。