コーチング(一歩踏み出したい)

執筆者:公認心理師・山崎孝

「目標」「やりたいこと」「変えたいこと」があるのに一歩を踏み出せない。やってはいるけれど、もっと前に進めたい。そう思ったときが、コーチングを受けるタイミングです。

コーチングサービス開始

コーチングのトレーニングを開始して2年半が過ぎました。日本教育推進財団認定メンタルコーチなる資格を取得するなど一定の結果を出すことができました。トレーニングは継続中です。カウンセリングと同様に研鑽は生涯続きます。

クローズドで一部の方にコーチングを行なってきましたが、令和3年10月22日より正式にコーチングサービスを開始する運びになりました。

コーチングとは

目標達成を支援

コーチングとは、クライアント(コーチングを受ける人)の目標達成を支援することです。クライアントが目標達成に必要なスキル・知識・考え方を備えて、目標達成に向かって行動することを支援します。

コーチは対話を重ねることでクライアントを支援します。効果的な対話によって気づきが起こります。気づきの積み重ねが意欲を高めます。意欲の高まりが行動につながります。行動の積み重ねによって目標を達成します。

カウンセリングとの違い

対話による支援はカウンセリングと概ね同様です。見るだけでは区別がつきにくいカウンセリングとコーチングですが、代表的な違いは、カウンセリング「問題解決志向」であり、コーチング「目標達成志向」であることです。

カウンセリングは「現在」の問題解決に焦点を当てます。問題は何か。原因は何か。何が問題を維持しているのか。どのような解決の試みが行われたのか。うまくいった試みは。うまくいかなかった試みは。等々、現在と過去に焦点を当てる場面が多くなります。

コーチングは目標という「未来」に焦点を当てます。目標を明確にします。目標と現状の差を明確にして、どのようにしてその差を埋めていくのかをクライアントとコーチが一緒に創っていきます。目標の先にある目的・ゴール・ビジョンの明確化も行われます。

コンサルテーションとの違い

一般的にはコンサルティングと表現されますが、カウンセリング業界ではコンサルテーションと表現するのが一般的です。専門家(コンサルタント・カウンセラー等)がクライアントの現状や問題を分析して、解決への助言や支援を行うことです。

コーチングでは、クライアント自身が達成したい目標を明確にし、解決の主導権を握ります。コーチが問題を分析したり、解決の具体的な支援を行なうことはありません。

クライアントが主導権を持つ

精神科・心療内科では、治療の主導権は医師にあります。患者が医師の指示に従う形で行われます。近年、アドヒアランス(患者の治療への積極的な参加)という考え方が重視されていますが、主導権は医師にあります。

カウンセリングでは、一概には言えませんが、主導権の割合は概ね50:50と考えて良いと思います。初期はカウンセラーが主導権を取ることが多く、中期・終期と進むにつれて、クライアントに主導権を委ねていくのが一般的です。

例えば認知行動療法では、*1行動活性化・*2曝露法・*3認知再構成法などの技法をカウンセラーが提案します。日常生活でどのように取り組むかをクライアントとカウンセラーが話し合って決定します。日常生活において取り組むのはクライアントです。

*1行動活性化:小さな行動を増やすことで思考や感情を緩める技法
*2曝露法:不安や苦痛に積極的に身を晒すことによって克服する技法
*3認知再構成法:考え方の偏りを検討・修正する技法

コーチングでは、クライアントが主導権を持ちます。目標の設定、知識・スキルの継続的な向上、目標達成に向かう具体的な行動など、すべてを決めるのはクライアントです。コーチはそれらの明確化・決定・行動を支援します。

フルフィルメントの強み

コーチングを行うとかえって状態が悪くなってしまったり、コーチングが機能しない方がいます。メンタルヘルスの不調を抱えている方や、問題や気がかりなことが心を占めている状態の方などです。そのような方が来談された場合、必要に応じて医師やカウンセラーに紹介するのが原則です。

私はコーチであり公認心理師です。当方の強みは、カウンセリングからコーチングまでシームレスに提供できることです。コーチ・カウンセラーの経歴や人柄を知りたい方は以下のページをご覧下さい。

セッションの詳細(料金・時間・他)

カウンセリングと同じです。詳細は以下のページにてご確認下さい。