夫婦・カップルカウンセリング

夫婦・カップルの問題解決を、家族療法・ブリーフセラピー(短期療法)で支援します。悪者探しをしない解決志向のカウンセリングです。カウンセリングルーム(対面)オンライン(Zoom・Google Meet)にて承ります。

認知行動療法・来談者中心療法・精神分析的療法個人を支援する心理療法です。夫婦に認知療法を行うこともあるようですが、基本は個人支援です。家族療法・ブリーフセラピー(短期療法)は、家族・夫婦などのシステム(複数人からなる人間集団)を支援する心理療法です。

個人療法では認知行動療法が最も有力な選択肢の扱いになっていますが、夫婦の支援では、家族療法・ブリーフセラピー(短期療法)第一の選択肢になると思います。

夫婦・カップルカウンセリング(家族療法・ブリーフセラピー)の特徴は以下の4つです。

係を育てる
心はどこにあるのか? 脳?心臓?身体? 「人の間」と書いて人間です。心は人と人の間、関係にあるのかもしれません。夫婦カウンセリングでは、人に原因を見出しません。人と問題を切り分けます。2人で解決に向かう関係構築をお手伝いします。

決指向のカウンセリング
解決の形は一つではありません。どのような状態になれば解決といえるのか。お二人にとっての解決を明確にして、その解決の実現に向かうカウンセリングです。

ライエント・ファースト
(理論的)正しさとクライエントに役立つことが一致しないとき、正しさよりクライエントに役立つことを優先します。クライエント・ファーストのカウンセリングです。

婦の力を引き出す
夫婦や家族は一つのシステムです。システムにはシステム自体を守るがあります。システムは一時的に混乱しても、自ら安定を再構築する力があります。その力を引き出す支援を行います。

代表的な夫婦・カップルの相談

コミュニケーション

夫婦・カップルの問題があるところに、コミュニケーションの問題があると言っても過言ではありません。家族療法のMRI派はコミュニケーションの研究から生まれました。コミュニケーション改善の支援は、家族療法が得意とするテーマです。

不倫・浮気

不倫・浮気からの再構築は、傷つけられた心のケアと関係の再構築の2つのプロセスがあります。被害者はトラウマに相当する傷と負い、健全な自己愛までも損なわれています。加害者は、怒りなど激しい感情を向けられるのと同時に、心をケアする役割を担わなければなりません。

セックスレス

家族療法ではセックスも広義のコミュニケーションと考えます。セックスだけに焦点を当てるケースは少ないです。夫婦関係やコミュニケーションの歪みがセックスレスという形で表現されているケースが少なくありません。

離婚するかしないかの葛藤

改善の努力が実を結ばないとき、離婚が現実的な選択肢となります。しかし、離婚は簡単なものではありません。離婚に伴う精神的な苦痛、経済的な苦痛、子どもへの影響、周囲の目など、別れたいけど別れられない葛藤に陥ることが大半です。

本人たちだけで如何ともしがたいとき、専門家の力を借りることも選択肢の一つに入れてはいかがでしょう。カウンセラーは修復も離婚もおすすめしません。堂々巡りを脱して、整理・決断に向かうプロセスを支援します。

DV・モラルハラスメント

友人などに相談すると「DV・モラハラは改善しない」「早く別れなさい」と言われるのが大半です。しかし、物事の多くが白黒で割り切れないように、DV・モラハラも濃淡があると感じます。本気で変わろうと決断して、実際に変わる方もいらっしゃいます。

残念ながら「(カウンセリングで)改善します」と断言することはできません。それでも「できるだけのことをやりたい」という方を支援します。

結婚前(プリマリタル)カウンセリング

結婚前(プリマリタル)カウンセリングとは、結婚を控えた、または結婚を考えているカップルを対象とする、結婚後の関係や結婚生活をより良くするためのカウンセリングです。

LGBTQ・妊活・他

以前に比べて増えているのが、LGBTQのカップル・個人の相談です。婚活や不妊治療に関わる悩みや辛さのお話しを伺う機会もあります。

夫婦・カップルの危機が起きるとき

家族ライフサイクルの移行期

結婚すると、彼氏・彼女から夫・妻に変わります。子どもが誕生すると、父・母の役割ができます。同じ親でも、幼児と学童では親の役割の質が異なります。このように、ライフステージが変わると、新しい役割が付加されたり、役割の質が変わったりします。

変化の時期は、お互いの価値観の違いなどが表面化しやすい時期です。変化への適応は、それ自体が負荷のかかる取り組みです。そこに価値観の違いが加わるのはストレスです。衝突や関係の悪化が起きやすい時期です。

家族の構造

境界

家族とは一つの国のようなものです。国に国境があるように、家族にも外部との境界があります。境界には、家のような物理的な境界と、「わが家のプライバシーに干渉しないで下さい」のようなときに顕在化するような目に見えない境界があります。

結婚とは、それぞれが育った国を出て、2人で新しい国を創るスタートと言えます。結婚によって、育った国の住民ではなくなりました。新しい国と育った国の間に境界を引く必要があります。

決定

この境界があいまいな場合、外部(親など)からの過剰な介入を招くことがあります。例えば、夫婦で決めるべきことが、夫(または妻)と親で決められて、妻(または夫)には事後報告されるようなケースです。

「親は俺たちの(私たちの)ためを思って言ってくれてるのに」の言葉が良い結果につながることはほとんどありません。多くの場合、「あなたの家族は誰なの?」と返ってくるか、言葉にしないで飲み込むかです。いつか、飲み込めなくなって溢れ出すかもしれません。

家庭の決定は夫婦で行うものです。決定の内容が正しくても、決定のプロセスが誤っていれば、夫婦や家庭の関係性において誤りです。

三角関係

夫婦の関係がうまくいかなくなると、一方が子どもや実家の親との結びつきを強めることがあります。【夫 vs 妻と子】のような1対2の関係を三角関係といいます。

【夫 vs 妻と子】の三角関係になったとき、夫が拠り所を家庭の外に求めることがあります。拠り所に選ばれるのは、仕事、趣味、お酒、ギャンブル、浮気などです。

パートナーの理解を得られない側が、子どもを拠り所にして密着することがあります。子どもが両親の仲を取り持つ役割を担うなど、親子の立場が逆転することがあります。子どもの心の発育に悪影響を及ぼすことがあります。

2人で? または 1人で? どちらが良いのか

しばしば相談を受けますが、絶対的な正解はなくケースバイケースです。それで終わっては身も蓋もありませんので、それぞれのメリット・デメリットと思われるものをあげてみます。

夫婦・カップルカウンセリングの例

暴力が起きている場合は、お二人でのカウンセリングは行いません。

2人で受けるメリット・デメリット

夫婦・カップル(2人での)カウンセリングのメリットは、家庭で行われるのとは違ったコミュニケーションが可能になることです。家庭では感情的になりがちな話し合いが、「お互いに落ち着いて話し合うことができました」という感想をいただくことが多いです。

他には、カウンセラーは2人の話を同時に聞けるので、偏りが少ない客観的な視点を得やすいです。より適切な提案やフィードバックを行いやすくなります。また、2人に対して同時に働きかけることができます。

一方、パートナーの反応が気になって、気持ちを素直に表現できないことがあります。暴力や浮気はその傾向が強くなります。尚、暴力が起きているときは、2人でのカウンセリングは行いません。カウンセリングでの会話が、更なる暴力のきっかけになりうるからです。

1人で受けるメリット・デメリット

逆に個人のカウンセリングでは、パートナーを気にせず自由に話せるメリットがあります。一方、語られる内容は、あくまで個人にとっての事実(または認識)であり、パートナーにとっての事実(認識)と異なることがあります。

以下に整理してみました。判断材料にしていただければ幸いです。

メリットデメリット
夫婦・カップル
(2人)
カウンセラーの参加で普段と異なる
コミュニケーションが可能になる。

相手の理解・自分の理解・関係性の
理解が促進されやすい。

双方の立場・考えを同時に聞けるの
で、カウンセラーは客観的な視点を
得やすい。

カウンセラーのパートナーへの関わ
り方を見て、今までと異なる関わり
方を知れる。
2人の意思が違う場合(例:修復と
離婚)、望まない現実に直面させら
れることがある。

パートナーの存在を気にして、率直
な気持ちを話せないことがある。
個人(1人)パートナーの存在や反応を気にせず
自由に話せる。

パートナーに口出しされずにじっく
り話を聞いてもらえる。

パートナーの暴力・モラルハラスメ
ントなど、パートナー不在の場所で
しか話せないことがある。
カウンセラーは2人に起きているコ
ミュニケーションや悪循環を直接観
察できない。

危機を機会に

危機を機会(チャンス)に変えるには、早ければ早いほどチャンスが大きくなります。予防医学には、一次予防、二次予防、三次予防の三段階があります。数字が小さいほど小さく対処は容易です。早めの取り組みをご検討下さい。

<予防医学の3段階>
【一次予防】病気にならない取り組み
【二次予防】早期発見・早期治療
【三次予防】回復・再発予防

最初の一歩を踏み出しましょう

解決に向かうあなたを支援します。一緒に考えて、実践して、解決に向かいましょう。
個人カウンセリング(60分間・8,000円)
夫婦カウンセリング(90分間・12,000円)
時短カウンセリング(30分間・4,000円)
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