
山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)
話を聴いてもらってスッキリする体験は、精神的な疲労や混乱に有効です。第三者に話すことで整理が進み、解決に向かう態勢が整います。話すことで自己解決に至ることもあります。
夫婦・カップルの問題では、悪循環が固定化しています。聴いてもらうだけでは足りないことがしばしばです。当カウンセリングルームでは主に、家族療法・ブリーフセラピーにて、悪循環から良循環に向かう、実用的な解決の支援を行います。
当カウンセリングルームのカウンセラーは(1)公認心理師・(2)ブリーフセラピスト・(3)家族相談士の資格を取得しています。延べ7,000人超のカウンセリング経験(2021年現在)があります。
(1)公認心理師:心理職の国家資格(公認心理師 | 厚生労働省)
(2)ブリーフセラピスト:日本ブリーフセラピー協会が認定する資格
(3)家族相談士:家族心理士・家族相談士資格認定機構が認定する家族の心理支援に関わる資格
個人カウンセリング:60分・8,000円
夫婦カウンセリング:90分・12,000円
体験カウンセリング:30分・4,000円
※ 税込価格
主に、家族療法・ブリーフセラピーにて支援します。悪者や原因探しより、解決を積み重ねるカウンセリングです。また、認知行動療法・来談者中心療法を折衷的に用います。対面またはオンラインにて承ります。
認知行動療法・来談者中心療法・精神分析的療法は個人を支援するカウンセリングです。家族療法・ブリーフセラピーは、家族・夫婦など、複数人からなる集団の支援から生まれました。
精神疾患・メンタルヘルスの(個人の)カウンセリングでは、認知行動療法が第一の選択肢にあげられることが多いです。夫婦・家族の支援では、家族療法・ブリーフセラピーが第一の選択肢になると考えています。
夫婦・カップルの問題があるところに、コミュニケーションの問題があると言っても過言ではありません。コミュニケーションが良いとは、ただ会話が多いことではありません。良いコミュニケーションとは、どのようなものでしょう。
家族療法にはコミュニケーション派という学派があります。コミュニケーションの支援は家族療法が得意とするテーマです。
不倫・浮気からの再構築は、傷つけられた心のケアと関係の再構築の2つのプロセスがあります。被害者はトラウマに相当する傷と負い、健全な自己愛までも損なわれています。加害者は、怒りなど激しい感情を向けられるのと同時に、心をケアする役割を担わなければなりません。
身体的な問題がない状態でのセックスレスは、何かの結果として起きている場合がしばしばです。夫婦関係やコミュニケーションの問題が、セックスレスという形で表現されているケースが少なくありません。
改善の努力が実を結ばないとき、離婚が現実的な選択肢となります。しかし、離婚は簡単なものではありません。離婚に伴う精神的な苦痛、経済的な苦痛、子どもへの影響、周囲の目など、別れたいけど別れられない葛藤に陥ることが大半です。
本人たちだけで結論を出せない場合、カウンセリングも検討してみて下さい。カウンセラーは修復も離婚もおすすめしません。整理・決断に向かうプロセスを支援します。
友人などに相談すると「DV・モラハラは改善しない」「早く別れなさい」と言われるのが大半です。しかし、物事の多くが白黒で割り切れないように、DV・モラハラも濃淡があると感じます。本気で変わろうと決断して、実際に変わる方もいらっしゃいます。
残念ながら「(カウンセリングで)改善します」と断言することはできません。それでも「できるだけのことをやりたい」という方を支援します。
結婚前(プリマリタル)カウンセリングとは、結婚を控えた、または結婚を考えているカップルを対象とする、結婚後の関係や結婚生活をより良くするためのカウンセリングです。
以前に比べて増えているのが、LGBTQのカップル・個人の相談です。婚活や不妊治療に関わる悩みや辛さのお話しを伺う機会もあります。
夫婦の危機が起きやすいタイミングはある程度予想できます。一言で言うと「変化」の時期です。子どもが生まれるなど、ライフステージが変わるときに危機が起きやすくなります。
しばしば相談を受けますが、絶対的な正解はなくケースバイケースです。それで終わっては身も蓋もありませんので、それぞれのメリット・デメリットと思われるものをあげてみます。
暴力が起きている場合は、お二人でのカウンセリングは行いません。
夫婦・カップル(2人での)カウンセリングのメリットは、家庭で行われるのとは違ったコミュニケーションが可能になることです。家庭では感情的になりがちな話し合いが、「お互いに落ち着いて話し合うことができました」という感想をいただくことが多いです。
他には、カウンセラーは2人の話を同時に聞けるので、偏りが少ない客観的な視点を得やすいです。より適切な提案やフィードバックを行いやすくなります。また、2人に対して同時に働きかけることができます。
一方、パートナーの反応が気になって、気持ちを素直に表現できないことがあります。暴力や浮気はその傾向が強くなります。尚、暴力が起きているときは、2人でのカウンセリングは行いません。カウンセリングでの会話が、更なる暴力のきっかけになりうるからです。
逆に個人のカウンセリングでは、パートナーを気にせず自由に話せるメリットがあります。一方、語られる内容は、あくまで個人にとっての事実(または認識)であり、パートナーにとっての事実(認識)と異なることがあります。
以下に整理してみました。判断材料にしていただければ幸いです。
メリット | デメリット | |
夫婦・カップル (2人) | カウンセラーの参加で普段と異なる コミュニケーションが可能になる。 相手の理解・自分の理解・関係性の 理解が促進されやすい。 双方の立場・考えを同時に聞けるの で、カウンセラーは客観的な視点を 得やすい。 カウンセラーのパートナーへの関わ り方を見て、今までと異なる関わり 方を知れる。 | 2人の意思が違う場合(例:修復と 離婚)、望まない現実に直面させら れることがある。 パートナーの存在を気にして、率直 な気持ちを話せないことがある。 |
個人(1人) | パートナーの存在や反応を気にせず 自由に話せる。 パートナーに口出しされずにじっく り話を聞いてもらえる。 パートナーの暴力・モラルハラスメ ントなど、パートナー不在の場所で しか話せないことがある。 | カウンセラーは2人に起きているコ ミュニケーションや悪循環を直接観 察できない。 |
危機を機会(チャンス)に変えるには、早ければ早いほどチャンスが大きくなります。予防医学には、一次予防、二次予防、三次予防の三段階があります。数字が小さいほど小さく対処は容易です。早めの取り組みをご検討下さい。
<予防医学の3段階>
【一次予防】病気にならない取り組み
【二次予防】早期発見・早期治療
【三次予防】回復・再発予防