【新型コロナウイルス対策】について

離婚

「そんなにつらいなら離婚すれば」と他者に言うのは簡単ですが、当事者にはそう簡単な話ではありません。様々な葛藤が起こります。考えることに疲れて、誰かに決めてほしいと思うこともあるでしょう。

カウンセリングでは、健全なコミュニケーションを行う支援(夫婦カウンセリング)と、考えを整理して決断に向かう支援(個人または夫婦カウンセリング)を行います。

離婚の現状

離婚件数

2019年(平成31年・令和元年)は208,496件でした。過去10年の離婚件数は以下の通りです。

年度件数
2010年251,379件
2011年235,720件
2012年235,407件
2013年231,385件
2014年222,115件
2015年226,238件
2016年216,856件
2017年212,296件
2018年208,333件
2019年208,496件
厚生労働省 2019 人口動態統計 より抜粋して編集

上記の数字の出所は厚生労働省の「人口動態統計」です。

離婚理由

以下の表は、最高裁判所の『司法統計年報』(平成31年/令和元年、家事事件編)から抜粋したものです。離婚の申立て総数が約6万件で、調停離婚成立が約2万3千件です。離婚全体の1割程度(日本の離婚の9割は協議離婚)であることをあらかじめご了承下さい。

離婚の理由
1位性格が合わない性格が合わない
2位精神的に虐待する生活費を渡さない
3位異性関係精神的に虐待する
4位家族親族と
折り合いが悪い
暴力を振るう
5位浪費する異性関係
最高裁判所 2019 司法統計年報 より抜粋して編集。その他を除いた上位。

夫、妻ともに「性格が合わない」が第1位です。夫の6割、妻の4割が理由としてあげています。

合っていたはずなのに

多くのカップルは「性格が合う」から結婚を決めたはずです。なのに、なぜ「性格が合わない」ようになるのでしょう。色々な要因が考えられますが、ここでは2つを紹介します。

あばたもえくぼ

来談した夫は言いました。『妻は自分の考えを言ってくれないんです。何を考えているのかわからないんです』と。「交際していた頃はどうでしたか」と聞くと、『控え目で一歩引いて、いつも私を立ててくれていました』と言います。

結婚前結婚後
夫の印象控え目で一歩引いている。
私を立ててくれる。
自分の考えを言わない。
何を考えているのか?

表にしてみると、妻は何も変わってなくて、変わったのは夫の見方・感じ方であることに気がつく思います。

人は感情が高ぶると、物事を一面的にしか見られなくものです。恋愛時代は、相手のすべてが好ましく感じるものです。すべてを美化してしまうものです。

心理学では感情を情動・感情・気分の3つに区別します。それぞれの違いは以下の通りです。

強度持続
情動強い短い
感情中程度中程度
気分弱い長い

強い恋愛感情(情動)が永遠に続くことはほとんどありません。徐々に落ちついていき、じんわりとした愛情(気分)になります。恋愛時代に好ましく見えたものが、愛情時代になって見え方が変わることもあります。

変わったのは夫の感じ方であって、妻は変わっていないかもしれません。そうだとしたら、妻を非難するのはかわいそうです。もちろん逆のケースも然りです。

ライフステージの変化

来談した夫は言いました。『子どもが生まれてから妻は変わりました。常に子ども優先で私は2番以下です』と。「それまではどうでしたか」と聞くと、『いつも私を立ててくれていました』と言います。

人に成長の段階があるように、家族にも成長の段階があります。家族ライフサイクルと言います。詳しくは以下のページをご覧下さい。

ライフステージの移行期に夫婦・家族の危機が起きやすくなります。例えば、子どもの誕生です。子ども生まれると、夫には父親の役割が、妻には母親の役割が加わります。夫婦に変化が求められます。

よくあるケースはこのようなものです。一般的に妻は、ほぼ強制的に母親の役割に適応させられます。夫が変化に適応しようせず、父親役割を担おうとしなければ、妻だけに負担がのしかかり、不満がたまります。この積み重ねが危機に発展します。

建設的なコミュニケーションの支援

うまくいかないときのコミュニケーションは、お互いが感情的になって考えや気持ちのぶつけ合いになりがちです。そのような状態では、いくら話し合っても建設的な内容にはなりにくいものです。カウンセリングでは、情動ではなく気分の状態で話し合えるように支援します。

うまくいかないときのコミュニケーションは、うまくいかないパターンを繰り返しています。うまくいかないパターンに気づいてないことがあります。気づいても、悪循環から抜け出す術を見つけられないことがあります。カウンセリングでは、うまくいかないパターンに気づき、悪循環から脱する支援を行います。

コミュニケーションの支援については以下のページをご覧下さい。

修復または離婚を勧めることをしません。ご夫婦がしっかり話し合って、しっかり考えて、ご夫婦の意志として決断できるように支援します。

タイトルとURLをコピーしました