執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)
セックスレスを何とかしたい
セックスレスの原因には、疲労や健康など身体的な原因、ストレスなどの精神的な原因、コミュニケーションの問題など関係性の原因があります。セックスの背景にあるものに焦点を当てて、改善・解決を目指します。
セックスレスとは
日本性科学会の定義によると、セックスレスとは「特殊な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交、及びセクシャル・コンタクトが1ヵ月以上ない場合」をいいます。
セックスレスの原因
セックスレスの原因を分類すると、身体的要因、精神的要因、関係性要因の3つに分けられます。
解決の試みが解決を遠ざけるセックスレス
セックスレスは日常会話で気軽に話せるテーマではありません。誰にも話せずに悩んでいるケースが多いです。実は半分以上の夫婦がセックスレスと言われています。
また、解決を目指して話し合いなどを試みるけれど、逆に解決が遠のく悪循環を重ねているケースがしばしばあります。
- 不満
- パートナーに改善を訴える
- パートナーはプレッシャーを感じる
- ますますできない
- 1.に戻る
セックスだけを扱いません
腰痛に悩まされていたとき、以下の情報に出会って改善に向かいました。
- 背中や足の筋肉が固くなる
- 本来、背中や足の筋肉で支える負荷を腰で支える
- 腰に過剰に負荷がかかる
- 腰痛になる
背中や足の筋肉をほぐすことで、腰痛は改善に向かいました。
セックスレスも腰痛に似ていると思いました。腰痛が背中や足の筋肉が固くなった結果であるのと同様に、セックスレスも、身体的・精神的・関係性要因の変化・悪化の結果であるということです。
セックスレスのカウンセリングでは、ほとんどの場合、セックスだけを扱いません。夫婦関係全般を扱うことで解決を目指します。
夫婦カウンセリング(心理療法)について
カウンセリング(心理療法)について
当カウンセリングルームでは、夫婦・カップルの関係性・相互交流と個人の思考・行動のパターンの双方に働きかけることによって問題解決をサポートします。
夫婦・カップルの関係性・相互交流に焦点を当てるのは家族療法です。家族療法は、家族など複数人から成る集団の関係性・相互交流の変化を通じて、悩みや問題の改善・解決を図るカウンセリングです。
ブリーフセラピー(短期療法)とは、家族療法の一学派です。「短期」の名の通り、効果的かつ効率的な改善・解決を志向するカウンセリングです。
認知行動療法とは、状況や環境に合わせて思考と行動を柔軟に選択することで、悩み・問題の改善・解決を図るカウンセリングです。
カウンセラーの資格と研鑽
当カウンセリングルームのカウンセラーが保有する資格です。
カウンセラーには継続的な技能と知識の向上が求められます。多くの学術団体は一定数の研修を義務をづけています。それらに加えて多くのカウンセラーは、自主的に研修・ワークショップを受講しています。また、当相談室のカウンセラーは、学術団体のスーパーバイザーから毎月指導を受けています。