セックスレスを何とかしたい

執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)
セックスレスで折り合えない夫婦のイメージ
断られる方も断る方も辛いセックスレス

セックスレスの原因には、疲労や健康など身体的な原因、ストレスなどの精神的な原因、コミュニケーションの問題など関係性の原因があります。セックスの背景にあるものに焦点を当てて、改善・解決を目指します。

セックスレスとは

日本性科学会の定義によると、セックスレスとは「特殊な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交、及びセクシャル・コンタクトが1ヵ月以上ない場合」をいいます。

公式サイト

セックスレスの原因

セックスレスの原因を分類すると、身体的要因精神的要因関係性要因の3つに分けられます。

身体的要因
  • ホルモンバランスの変化(加齢や更年期に伴う)
  • 疲労・ストレス
  • 慢性疾患(高血圧、糖尿病、心臓病など)
  • 薬の副作用(抗うつ薬、高血圧治療薬など)あります。
  • 外傷・手術(外傷や手術、特に生殖器に影響を与えるもの)
精神的要因
  • メンタル不調(抑うつ状態など)
  • ストレス・不安(日常生活・仕事・経済・健康)
  • 自信のなさ(体型・外見)
  • 性的トラウマ
関係性要因
  • コミュニケーション不足
  • 不公平・不平等感(家事・育児など)
  • 性格の不一致
  • 感情的な距離(未解決のわだかまり)
  • 信頼の欠如

解決の試みが解決を遠ざけるセックスレス

セックスレスは日常会話で気軽に話せるテーマではありません。誰にも話せずに悩んでいるケースが多いです。実は半分以上の夫婦がセックスレスと言われています。

また、解決を目指して話し合いなどを試みるけれど、逆に解決が遠のく悪循環を重ねているケースがしばしばあります。

  1. 不満
  2. パートナーに改善を訴える
  3. パートナーはプレッシャーを感じる
  4. ますますできない
  5. 1.に戻る

セックスだけを扱いません

腰痛に悩まされていたとき、以下の情報に出会って改善に向かいました。

  1. 背中や足の筋肉が固くなる
  2. 本来、背中や足の筋肉で支える負荷を腰で支える
  3. 腰に過剰に負荷がかかる
  4. 腰痛になる

背中や足の筋肉をほぐすことで、腰痛は改善に向かいました。

セックスレスも腰痛に似ていると思いました。腰痛が背中や足の筋肉が固くなった結果であるのと同様に、セックスレスも、身体的・精神的・関係性要因の変化・悪化の結果であるということです。

セックスレスのカウンセリングでは、ほとんどの場合、セックスだけを扱いません。夫婦関係全般を扱うことで解決を目指します。

夫婦カウンセリング(心理療法)について

カウンセリング(心理療法)について

当カウンセリングルームでは、夫婦・カップルの関係性・相互交流個人の思考・行動のパターンの双方に働きかけることによって問題解決をサポートします。

夫婦・カップルの関係性相互交流に焦点を当てるのは家族療法です。家族療法は、家族など複数人から成る集団の関係性・相互交流の変化を通じて、悩みや問題の改善・解決を図るカウンセリングです。

ブリーフセラピー(短期療法)とは、家族療法の一学派です。「短期」の名の通り、効果的かつ効率的な改善・解決を志向するカウンセリングです。

認知行動療法とは、状況や環境に合わせて思考行動柔軟選択することで、悩み・問題の改善・解決を図るカウンセリングです。

カウンセラーの資格と研鑽

当カウンセリングルームのカウンセラーが保有する資格です。

カウンセラーには継続的な技能と知識の向上が求められます。多くの学術団体は一定数の研修を義務をづけています。それらに加えて多くのカウンセラーは、自主的に研修・ワークショップを受講しています。また、当相談室のカウンセラーは、学術団体のスーパーバイザーから毎月指導を受けています。

カウンセリングのご案内

料金・その他詳細

個人60分:8,000円
90分:12,000円
夫婦・カップル90分:12,000円
お支払い方法現金・クレジットカード・電子マネー
備考税込価格、延長料金等ナシ、面接報告書は有料にて

電子マネーは一部お取り扱いできないものがあります。詳しくは詳細ページでご確認下さい。

カウンセリングの流れ

お申し込みから終結・フォローアップまでの流れについて説明しています。完全予約制で対面とオンラインの両方に対応しています。事前の手続きをオンラインで行うことにより、面接時間はカウンセリングに集中できるようにしています。

カウンセラーのメッセージ

心はどこにあるのでしょうか。脳や心臓を指す人もいますが、「人間」という言葉が示すように、心は「人の間」、人間関係の中にも存在します。これは、私が依拠する家族療法の理論とも一致する考え方です。

人間関係は、心の傷の原因にも、そして癒しの源にもなります。多くの悩みは人間関係から生じますが、同時に、人間関係を通じて癒されます。例えば、上司の言葉に傷つき、同僚や友人に話を聞いてもらってリフレッシュする経験は、まさにこのことを示しています。

しかし、「日々の生活が息苦しい」「自分らしく生きるのが難しい」といった深い悩みや、家庭内トラウマのような心の傷には、単に話を聞いてもらうだけでは不十分な場合があります。専門的なサポートが必要となります。

同時に、安心・安全な場所(人間関係)も重要です。自由に話せ、否定されず受容され、無用なアドバイスをされない環境が、大きな悩みや深い心の傷の回復を可能にします。

私がライフワークとする自信も人間関係を通じて育まれます。自信には「自己効力感」(能力的な自信)と「自己肯定感」(存在や人格への肯定的評価)があります。特に自己肯定感の問題を解決するには、そのままの自分でOKという体験を積み重ねる必要があり、これは人間関係を通じてしか得られません。

私は、専門的なサポートと安心・安全の人間関係を提供することを通じて、あなたの心の健康に貢献します。

このページの執筆者
山崎 孝(公認心理師)

親バカのカウンセラー / 人に原因を求めるのではなく、人と人との相互作用の悪循環に求めます。人に優しいカウンセリングをモットーとしています。

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