【人間関係】責任の境界

執筆者:公認心理師・山崎孝

先日紹介した、橋下徹さんの『政権奪取論』に引用されていた、玉木雄一郎さんの言葉を紹介したいと思って書いてます。

国民民主党の共同代表、玉木雄一郎さんがインタビューで、このようなことを言っていた。

「自民党というのは、違った意見の人でも、10のうち1でも一致点があれば飲み込んで一緒にやっていく。そこに強さの源泉がある。対して野党は10のうち9が一致していても、たった1の違いでみんなケンカ別れ。これでは勝てるはずがない」

橋下徹『政権奪取論 強い野党の作り方(Kindle版)』(位置No.694)朝日新書、2018年

人間関係が苦手な人は、「(常に)相手に良い気分でいてもらわなければ」「(常に)相手の気分を害してはいけない」という気持ちが強いようです。引用文の野党に通じるところがあります。

人間関係を苦にしない人は、いい意味でいい加減です。引用文の自民党に通じるものがあります。「10のうち1でも」は極端かもしれませんが、少なくとも白黒思考ではありません。