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ジョハリの窓:他者を通して「自己理解」を深める

コラム

ジョハリの窓とは

「ジョハリの窓」とは、自己理解を深めるためのツールとして、研修などで用いられるツールです。他者とのコミュニケーションを通じて自己理解を深めていきます。

ジョハリの窓
  • 開放:自分も他人も知っている自分
  • 盲点:他人は知っているが、自分は知らない自分
  • 秘密:自分は知っているが、他人は知らない自分
  • 未知:自分も他人も知らない自分

一般的に「開放」領域が大きい場合、対人関係が良好でコミュニケーションが円滑です。カウンセリングでは、相談者の自己開示とカウンセラーによるフィードバックによって「開放」領域を広げて、相談者自身の気づきを重ねるサポートを行います。

自己開示

来談者がカウンセラーに自己開示することによって「開放」の領域が「秘密」の領域の方向へ広がります。カウンセラーが来談者をより知ることになります。

自己開示

フィードバック

カウンセラーは、来談者の語りや表情、仕草などから、感じたことを来談者にフィードバックします。フィードバックを受けて「開放」の領域が「盲点」の領域の方向へ広がります。来談者が他者からそのように見えていることを知ります。

フィードバック

気づき

来談者の「自己開示」とカウンセラーの「フィードバック」を重ねによって、「開放」の領域が「未知」の領域へ広がります。それが「気づき」を生みます。「気づき」が自己理解を深めます。

気づき

この積み重ねによって整理が進みます。整理が進むことによって発想が膨らみます。発想が膨らむと気づきを得やすくなります。気づきが解決に向かう行動の意欲を喚起します。

カウンセラーはこのプロセスを促進する関わりをすることによって来談者を支援します。

他者との関係によって自分を確立していく

上の写真は単なる紙コップです。単なる紙コップですが、他者との対話で「頼りない紙コップですね」と同意すると、「頼りない紙コップ」という事実が確立します。「価格の割にしっかりしていますね」と同意すると「コストパフォーマンスの良い紙コップ」という事実が確立します。

「自分はこのような人」と認識している自己像も、他者との同意によって作られた事実です。他者との同意によって作られた物語とも言えます。他者とは多くの場合、家族、友人、教師などの身近な人です。自分物語は、自分にとって重要な人、接する頻度が多い人、一緒に過ごす時間が長い人の影響が強くなります。

その物語は紙コップの例と同じように、あなたのすべての要素を考慮されたものではなく、焦点を当てられた一部の材料から作られることが多いです。偏った材料で作られた物語であっても、一度確立すると、思考や行動はその物語に沿ったものになります。物語が強化されていきます。

「自分を変えたい」とカウンセリングを受けられる方がいらっしゃいます。

自分を変えるとは、自分物語を変えることです。自分で気づいていない自分など、これまで焦点を当てられなかった要素を取り入れて物語を作ることです。当然ながら、他者と自分が同意できる物語です。

そのためには、相手を変えて語ることが役に立ちます。普段の人間関係とは異なる視点を持つ相手と語ることによって、新しい事実の発見、新しい物語への同意が起きやすくなります。

自分のことを語って、相手からフィードバックを得て、新しい物語を作っていきます。そのようなコミュニケーションに必要なのは安心・安全な場所です。手前味噌ですが、安心・安全な場所として、カウンセリングはとても有益です。

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