感情で決断して、思考で納得する

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。普通の日常が一日も早く戻ってきますように。

さて、唐突ですが、今年の一冊目に選んだのは、橋下徹さんの『政権奪取論 強い野党の作り方(Kindle版)』です。

なぜ政党支持率が変わらないのだろう

菅政権への逆風が強くなっています。しかし、政党支持率は自民党が40%前後で、野党は軒並み一桁%で変わりありません。政権交代なんて夢のまた夢ですね。政権交代を期待しているわけではありませんが、野党が弱すぎるのは問題だと思います。

私は政治にはまったく疎いです。偉そうなことを言える立場にはありません。そんな私にさえ、野党は批判ありきで政策提言がないように見えます。支持率が伸びないのはもっともだと思います。

そんな私ですが、個人的に期待しているのは、国民民主党代表の玉木雄一郎さんです。積極的に政策を発信されているからです。Twitterも積極的に活用されています。

玉木さんが出演されたラジオ番組を何回か聴いたことがあります。相手の言葉を遮って自説の主張に終始する政治家がいますが、玉木さんはそうではありません。相手の話をしっかり聞きいて、自分の主張もしっかりされます。とても優秀な方であることも伝わってきます。

しかし、先の読売新聞の世論調査によると、国民民主党の支持率は1%です。

なぜか?

心に訴える力が弱いからだと思います。

感情のパワーが大きなうねりになる

民主党政権誕生。橋下徹さんと大阪維新の会。小池(百合子都知事)旋風。少なくない人が、エネルギーに触発されて、感情で投票したと思います。大きな変化は恐れや不安を伴います。頭で考えるだけではその壁を越えられません。感情のパワーが越えさせたはずです。

昔読んだマーケティングの本に「感情で決断して、理性で正当化する」と書いてあったのを覚えています。心で購入して、理屈で(購入の決断を)正当化するという意味です。

橋下さんと小池さんは「旋風」と呼ばれたように有権者を熱狂させました。有権者の心を揺さぶり、大きなうねりを作ったのだと思います。民主党はよくわかりません。

国民民主党の支持率が伸びないのは、玉木さんの主張は頭では、よーく理解できるけれど、心が揺さぶられないからだと思います。

小池さんは戦略的というより、天性の勘のようなものでやっているように見えます。橋下さんには、考え抜かれた戦略と戦術があるように見えます。民主党はよくわかりません。

心理カウンセラーである私は感情に興味を引かれます。

橋下さんがどのようにして「旋風」を起こしたのか。どのようにして有権者の心を揺さぶったのか。それを知るには橋下さんの著書が近道のはずです。ということで、今年の一冊目に選ぶことになりました。

吹いた風を突風にするには

政権交代の風が吹くのは、基本的に与党が崩れないと起きない。ただし、与党が崩れるだけでは足りず、野党への「何かをやってくれる」という期待感があって、風になるとのことです。

自分たちが強いから風が吹くのではない。相手が弱まってきたときに風が吹く。そしてこの風を最大限に吹かせるポイントは、「何かをやってくれそうだ」という期待を抱かせること。

橋下徹『政権奪取論 強い野党の作り方(Kindle版)』(位置No.1855)朝日新書、2018年

残念ながら、今の野党に「何かをやってくれそうだ」という期待感を感じません。政府与党が油断して緩むのも必然なのかもしれません。

有権者の期待を集めるのは「意気込み、挑戦、実行力」を示すこととおっしゃいます。ここが玉木さんと橋下さんの違いだと思います。橋下さんの演説はエネルギーに満ちてました。実行力も突出していました。玉木さんは知的でスマートですが、心が揺さぶられません。

橋下さんの強い信念・論理的思考・分析力には感嘆します。それ以上に、並外れた量の裏打ちがある「意気込み、挑戦、実行力」が期待感を生んでいるのだと感じました。

「今の野党は批判ありき」の批判に対して、「政策提言もしているがメディアが取り上げてくれない」との反論があります。橋下さんは以下のようにおっしゃいます。

どれだけ徹底的にやり切るかの話なのですね。

橋下さんの勉強量がスゴいのはよく知られていると思います。あの説得力、実行力、発信力は、圧倒的な量に支えられているのでしょう。信頼や期待は言葉から生まれるのではなく、行動や姿勢や態度から生まれます。「もっともっと精進しろよ」とお尻を叩かれた気分です。

おすすめの一冊です

このエントリーでは感情に関わることのみ紹介しましたが、具体的な戦略や自民党の強さを支える地方議員の話など興味深い内容がたくさんで、一気に読み切ってしまいました。おすすめの一冊です。

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