わが子の吹奏楽生活が終わりました

執筆者:公認心理師・山崎孝

2月17日(日)は、大阪桐蔭高校吹奏楽部第14回定期演奏会でした。次女の卒業公演。私にとっては、わが子の吹奏楽を通じて親バカを、ときにはバカ親を発揮する生活が終わりを迎えました。

演奏会の感想というより、私自身の感情の記録として残しておきたいと思います。

当日の朝、娘は親に宛てた手紙を置いて出かけました。ヤバイですね。

次女とはこのような関係を作ることができましたが、長男と長女とは作ることができませんでした。まだ人生が終わったわけでありませんので、この先、長男と長女との関係が良くなる可能性は残されているはずです。死ぬまでは途中経過です。もがき続けるつもりです。

演奏会は夜だけ鑑賞しました。熱心な方は昼と夜の両方を鑑賞されますが、私はそんなに長い間座っていることができません。。。

第1部は、ここは吹奏楽部?というステージ。創部10周年記念のミュージカル『河内湖』からの路線ですね。

本音を言うと普通の座奏が好きです。わが子が憧れ、親が魅了された大阪桐蔭サウンドは、座奏で体験しました。コンクールの『魔法使いの弟子』は最高でした。爆音が評価される?コンクールでは銀賞でしたが、繊細で豊かな音色は大阪桐蔭ならではだと思います。

どちらかと言えば苦手なミュージカルですが、あそこまでトコトン尖っているなら価値があると思います。吹奏楽に限らず、魅力ある人やグループの多くは、「○○といえば△△」という尖った部分を持っているものです。

第2部は、甲子園応援演奏でおなじみの、『TOINファンファーレ』〜『サーカス・ビー』で始まりました。

『サーカス・ビー』が始まったとき、不意にドバッーと涙が出てきて自分でもビックリしました。息子が入学した年のマーチングがこの曲でした。その思い入れがあの反応になったのだと思います。

一旦、身体が反応すると、最後まで止まらないものですね。治まったと思ったらまた泣けてきて、ハンカチが手放せませんでした。

残念なことも書いておきます。演奏会は写真・ビデオ撮影禁止です。ほとんどの方が尊重して下さってます。残念なことに最近、部員の保護者が写真を撮ってSNSにアップしていることがあります。部の評判を落としかねないような行動は慎んでいただきたいと強く願います。

後輩や後輩の保護者から、たくさんのお別れの品をいただきました。ありがたくて、ありがたくて、この感謝の気持ちを表現する言葉が見つかりません。

昨日2月19日(火)、シンフォニックホールにてお別れ会が行われました。基本的に親は参加しません。生徒と先生のみで行われます。梅田先生のピアノ伴奏で『翼をください』を合唱した動画をもらいました。涙不可避です(T_T)

これにて、3人続いた、わが子の吹奏楽生活が終了しました。

元々、吹奏楽に興味があったわけではなく、音楽の素養も経験もなく、「わが子」の吹奏楽だから興味を持ったというのが正直なところです。それでも10年も追いかけていると、徐々に吹奏楽が楽しくなってきました。これからは他校の演奏会も楽しみたいと思っています。