執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)
夫婦カウンセリング
当カウンセリングルームの夫婦カウンセリングは、夫婦・カップルの関係性と個人の思考と行動の枠組みの両面に働きかけることによって、問題解決のサポートを行います。夫婦・カップルお二人でも、どちらかお一人の来談でもサポートが可能です。
主な相談内容
コミュニケーション
関係を育てるのも悪化させるのも、土台にあるのはコミュニケーションです。良い関係には良いコミュニケーションが、悪い関係には悪いコミュニケーションがあります。コミュニケーション良化の支援を通じて、夫婦・カップル関係を発展させるお手伝いをします。
不倫から再構築
不倫による心の傷は、単なる裏切りにとどまりません。過去の否定、未来に対する希望の喪失、自分に対する無価値感など、深く広く傷を負います。困難なのは、傷ついた心のケアを傷つけた側が行うことです。再構築に向かう二人をカウンセリングでサポートします。
セックスレス
セックスレスとは、単に性交渉がないにとどまらず、パートナーに否定された感、子どもがほしい場合は人生計画の狂いにもつながります。一方、セックスレスは問題ではなく、夫婦・カップル関係の歪みの結果が、セックスレスという症状としてあらわれていることがあります。
結婚前カウンセリング
カップル関係において、結婚前に感じる違和感は、結婚後に大きくなることがあります。事前の解消が望ましいです。また、価値観(家族計画、経済、教育、実家関係、他)の違いは事前にすり合わせることが望ましいです。離婚の3割が結婚5年以内に起きています。
離婚の悩み
離婚カウンセリングの目的は、離婚を考えている夫婦や個人が抱える問題を整理し、最適な解決策を見つけることです。問題の整理、最終的な意思決定、感情のケアなどを行います。離婚は人生における大きな決断の一つです。整理・決断がむずかしいときにご利用下さい。
モラルハラスメント
家族や友人など周囲は、離婚しか解決方法はないと言うけれど、本当に離婚しかないのだろうか、改善の可能性はないのだろうか。物事は白か黒かで割り切れません。モラハラも同様です。離婚が最善の場合があれば、改善の余地が残されている場合もあります。
実家問題
実家に関連する問題、特に境界について説明しています。あいまいな境界が干渉や介入を招く可能性があります。同居・近居、介護、子育て、パートナーと親の不和など、実家との関係で生じうる様々な問題についても触れ、これらの課題に対処する方法を提案しています。
カウンセリングの詳細・他
当カウンセリングルームの特徴
カウンセラー
当カウンセリングルームのカウンセラーは公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士の資格を取得しています。
以前、ある動画で私を見て安心感を持ったという方がいらっしゃいました。それならと思って自分で撮ってみました。最近、撮り直したのが以下です。
カウンセラーの詳しい情報 ≫ カウンセラー紹介
2人でも、1人でも
「1人と2人のどちらが良いですか」と聞かれることがあります。支障がなければ、2人でお越し下さい。2人でお越しになって、1人ずつカウンセリングをするという形も可能です。
DV・モラハラが起きているときは、まずはお一人でお越し下さい。カウンセリングでの会話が、新たな暴力の原因になるのを防ぐためです。「その心配は不要です」とお二人でお越しになるケースもあります。そのような場合は、ご自身の判断を尊重します。
最初は2人でカウンセリングを行い、途中で1人のカウンセリングを加えることもあります。ケースバイケースです。下図はそれを示しています。また、図の下には、2人の場合と1人の場合のメリット・デメリットをあげています。
2人のメリット・デメリット
夫婦・カップル(2人での)カウンセリングのメリットは、家庭で行われるのとは違ったコミュニケーションが可能になることです。家庭では感情的になりがちな話し合いが、「お互いに落ち着いて話し合うことができました」という感想をいただくことが多いです。
他には、カウンセラーは2人の話を同時に聞けるので、偏りが少ない客観的な視点を得やすいです。より適切な提案やフィードバックを行いやすくなります。また、2人に対して同時に働きかけることができます。
一方、パートナーの反応が気になって、気持ちを素直に表現できないことがあります。暴力や浮気はその傾向が強くなります。尚、暴力が起きているときは、2人でのカウンセリングは行いません。カウンセリングでの会話が、更なる暴力のきっかけになりうるからです。
1人のメリット・デメリット
逆に個人のカウンセリングでは、パートナーを気にせず自由に話せるメリットがあります。一方、語られる内容は、あくまで個人にとっての事実(または認識)であり、パートナーにとっての事実(認識)と異なることがあります。
以下に整理してみました。判断材料にしていただければ幸いです。
メリット | デメリット | |
夫婦・カップル (2人) | カウンセラーの参加で普段と異なる コミュニケーションが可能になる。 相手の理解・自分の理解・関係性の 理解が促進されやすい。 双方の立場・考えを同時に聞けるの で、カウンセラーは客観的な視点を 得やすい。 カウンセラーのパートナーへの関わ り方を見て、今までと異なる関わり 方を知れる。 | 2人の意思が違う場合(例:修復と 離婚)、望まない現実に直面させら れることがある。 パートナーの存在を気にして、率直 な気持ちを話せないことがある。 |
個人(1人) | パートナーの存在や反応を気にせず 自由に話せる。 パートナーに口出しされずにじっく り話を聞いてもらえる。 パートナーの暴力・モラルハラスメ ントなど、パートナー不在の場所で しか話せないことがある。 | カウンセラーは2人に起きているコ ミュニケーションや悪循環を直接観 察できない。 |
夫婦カウンセリング(心理療法)について
当カウンセリングルームでは、夫婦の関係性(家族療法・ブリーフセラピー)と個人の思考と行動のパターン(認知行動療法)の双方に働きかけることによって問題解決をサポートします。
家族療法とは、家族など複数人から成る人間関係の関係性・相互交流に焦点を当てます。関係の変化、相互交流の変化を通じて、悩み・問題の改善・解決を図るカウンセリングです。
ブリーフセラピー(短期療法)とは、家族療法の一学派です。「短期」の名の通り、効果的かつ効率的な改善・解決を志向するカウンセリングです。
認知行動療法とは、状況や環境に合わせて思考と行動を柔軟に選択することで、悩み・問題の改善・解決を図るカウンセリングです。