【クライエントの声】気持ちを素直に伝えられるようになりました

執筆者:公認心理師・山崎孝

※ご本人を許可を得て紹介しています。
※個人の感想です。効果を保障するものではありません。

京都から大阪まで通っていただいたSさん。相談は「自分に自信がない」でした。

同じ相談はとても多いです。また「自信がない」とは言わなくても、自己評価の低さ(=自分に自信がない)が問題を作り出しているケースは多々あります。例えば以下のようなケースです。

  • 他人の目や評価を過剰に気にする
  • 批判や非難に過敏
  • 自分の意見や考えを言えない
  • 違うと思っても他人に合わせてしまう
  • 他人を優先しすぎて自分を大切にできない

Sさんが書かれた相談内容には、「とても些細なことかもしれませんが」という言葉がありました。これも「自信がない」方の特徴の一つです。そのような心配は一切不要です。気軽にご相談下さい。

Sさんは4ヶ月のカウンセリングを経て、「もう大丈夫と思います」という実感をつかまれました。今後、多少の揺り戻しがあるかもしれません。そんなときのために、フォローアップのセッションを設けています。

フォローアップが必要になってもならなくても、一度は会いに来て下さると思います。またSさんとお目にかかるのを今から楽しみにしています。

約4ヶ月間のカウンセリングありがとうございました。時々自信がなくなりそうになったり、考えがまとまらなくなったりして暴走気味になったりしてますが、カウンセリングのことを思い出したりして、一度冷静になるように気持ちを落ち着けるようにしています。

<当時の悩みとカウンセリングを受けたきっかけ>

当時の悩みは、同じ職場にいる同僚に思いを寄せていて、その同僚に恋人が出来たと、他の同僚から伝え聞いたことにありました。

それはきっかけにすぎなかったのだろうとは思います。そのこと以前に、私が彼自身の人格を傷つける言葉を言ってしまったことを引きずっていたことが一番の原因だったからです。

自分でもこの嫌な気持ちをどうにかしたいと思い色々な自己啓発本を読んだり、WEBでもそういった文章を読んだりした日々が続いていましたが、何が変わる訳ではなく、毎日辛く、何をやっても無気力な日々は変わりませんでした。

本やWEBを見ていると、決まって書かれていることは「他人は変えられないが、自分は変われる」という文章。

頭ではわかっていても行動に移せない・・・。でも毎日がうつうつとした日々。そんな時に同僚から聞いた恋人のこと。溜まっていた気持ちがその時に爆発してしまいました。毎日、思い出しては泣く日々。本当に嫌でした。

そんな気持ちをどうにかしたい、自信のない自分をどうにかしたいと思ってWEBを見ていたときに目にしたフルフィルメントの「自信」についてのコラムでした。

カウンセリング=病気になった人が受けるもの、という思いが頭を離れられなくて、なかなか一歩を踏み出せませんでしたが、あの「自信」についてのコラムが一歩踏み出す決め手になりました。私の今の気持ちに一番合った文章を書かれる山崎さんの元なら、カウンセリングを受けてみたら何かが変わるかもしれないと思ったからです。

<カウンセリングを受けての変化>

カウンセリングを受け始めて、「何とかして自分を変えたい!」という思いが強く、最初の内は何を変えていきたいのかがわからず、自分でも具体的に伝えることができずにイライラしていたのを覚えています。

けれど何度かカウンセリングを受けている内に、今まで伝えなかった気持ち(自分でも理解できていなかった気持ち)をまず親友に打ち明けてみたりしました。

親友の反応を過剰に気にしすぎている所があり(これもカウンセリングを受けて、そうだったんだと自分に気づけた感情です)、親友に打ち明けることで、親友がどんな反応をするのかが心配になっていましたが、そんなことはなく、むしろ自分の思っていた反応と反対のことが返ってきて、ほっとしました。

親(母親が主ですが)にも少なからず、今の気持ちを話す機会が増え、思っていた反応と違う反応が返ってきて、本当にほっとした気持ちになりました。

これをきっかけに、母親や父親の反応を素直に聞こう(まだまだの部分の方が多いのですが・・・)という気持ちができ、自分の性格がとてもネガティブで嫉妬深く、他人のことばかりを見ているんだなということにも気づくことができました。

自分の性格や気持ちに気づけることで、他人との接し方をもっと気を付けてみたりするようにもなって、少しずつですが気持ちも楽になってきたと思います。

カウンセリングを受けている時は、次のカウンセリングがあるからそれまでがんばろう!という気持ちで毎日を送っていました。最初の内は、平均で6回くらいで終了しますと聞いていたけれど、自分は年内に終わらなかったらどうしよう、カウンセリングが終わっても、まだ今の気持ちのまま自分を変えられなかったらどうしようという気持ちがあり不安でした。

それでも、回数を重ね「変えたい」という気持ちで少しずつ行動を起こしていくことで、その不安も少しずつ小さくなっていく自分にも気づいていました。

<カウンセリングを終えて>

カウンセリングを終えて、行ったり来たりの自信のない気持ちに振りまわされることもありますが、一度気持ちを落ち着けたり、親友に話してみたり、本を読んだり、まあいっかと思ったりしてカウンセリングを受けていたときにしていた行動をして、気持ちを冷静に見られることができるようになったかなと思っています。

激動の4ヶ月、自分を見つめ直せた4ヶ月、あっという間の4ヶ月でした。本当にカウンセリングを受けて良かったなと思っています。受けていなかったら、未だに4ヶ月前の私のままだなと。

自分だけではわからなかった自分を見つけることができて本当に良かったです。気持ちよく新年を迎えられそうです。ありがとうございました。

これからますます寒さが厳しくなります。体調など崩されませんよう、ご自愛下さい。カウンセリングが身近なものになることを願っております。

本当に本当にありがとうございました!

Sさんはカウンセリングルームへ来るたびに、「ここに来たら元気になれる」とおっしゃって下さいました。その言葉は私のモチベーションを上げてくれました。一緒に成長することができたと思います。

ご縁をありがとうございましたm(_ _)m