【クライエントの声】私を縛っていた「私には価値がない」「人に受け入れられない」から自由に

執筆者:公認心理師・山崎孝

※ご本人を許可を得て紹介しています。
※個人の感想です。効果を保障するものではありません。

大阪で医療関係の仕事をされているMさん(女性20代)。初めてお目にかかったとき、表情には疲労がはっきりと見られました。

最後の日、カウンセリングルームに入ってこられたときの表情は、それとはまったく違うものでした。

きっと私みたいに悩みを抱えておられる方は沢山いらっしゃると思いますので、そういう方がカウンセリングを受けて生きやすくなればいいなと思います。

こんなに一緒に親身になってカウンセリングして下さるものとは思ってなかったのでとても嬉しかったです。是非、沢山の方を救ってあげて下さい。心から応援しています!身体には気をつけて下さいね(^^)

当時の悩みとカウンセリングを受けたきっかけ

色々と悩みだしたのは高校生の頃くらいです。どんなに楽しいことをしても、充実した日を過ごしても、どこか満たされていない自分がいました。

あらゆる面でなりたい自分像がありましたが、なかなかその通りになれず、常に劣等感がつきまとっていました。この劣等感を解消したくて今まで様々な自己啓発本や心理学の本を沢山読んできました。

でも一時的には変われても、やっぱり元の自分に戻ってしまう。頭ではわかっていても納得できていない自分がどこかにいるんですね。自分らしくのびのびと自由に生きたいとずっともがいてきました。

そんな私もこの春から社会人となり医療の現場で働くこととなりました。責任が重い分、早く仕事を覚えないと、勉強も沢山しないとと焦る気持ちがありました。

しかし、仕事をこなすだけでヘトヘトになり、帰ってからは疲れ切って寝てしまう。勉強しないといけないのにできないダメな自分。頑張っても頑張ってもむくわれず、常に心はガス欠状態で、このままだと自分がつぶれてしまうと思いました。

だからもう頑張るのはやめておこうと思ったのですが、その反面、でも頑張らないと怒られるという恐怖心がありました。休日でもその恐怖感はつきまとい、心がポッカリしたり、胸がザワザワしたりといった感じでした。

苦しくてこれを手放したいと思ったけど手放せず、自分ではどうしたらいいのか分からない。そのうち気分が落ち込む様になり、なにもやる気がしなくなりました。無気力状態が続き、むしょうに涙が出てくることもあり、本当に辛かったです。

そんな時、ずっとそばで支えてくれたのが彼氏で、彼氏も救ってあげたいけど話を聞くことしかできない。一度専門的に見てもらったらどうかと提案してくれました。それがカウンセリングを受けたきっかけです。彼氏も苦しんでいる私を見ていてなにもできないのが辛かったみたいです。

カウンセリングを受けての変化

最初カウンセリングルームを訪ねた際は今の苦しさをどうにかしたくて、自分ではもうどうすることもできずすがる思いできました。それに対し、山崎さんは全てを受け入れて下さるように熱心に話を聞いて下さいました。この人なら真剣に向き合って下さりそうだと自然と感じました。

私は今までの辛かった事などを全て話し涙してしまいました。山崎さんは私の話を聞き終えてから私が今どういう状況にあるのか、そしてこれからどういう様に変化していくのか教えて下さいました。そして最後に「必ず変われるので期待しといて下さい」と言って下さいました。

それを聞いて、もしかしたら変われるかもしれないという期待と、これまで7年近く悩んできて努力もしてきたけど結局変われなかった事が本当に変われるのかな?という疑問も正直ありました。

毎回毎回私の状況を熱心に聞いてくださり、その時の私の一番の問題を取り上げ解決する方法を教えてくださいました。その方法はどんな状況でも適応できるものだったので嬉しかったです。

私はそれを無理のない程度に実践しました。それが自分の中でも不思議なくらい受け入れる事ができたというか、腑に落ちた感じがしました。毎回毎回少しずつ変化する自分に自分でもビックリなくらいでした。

そこから「ん?」と自分を疑うようになり、もしかしたら、みんなから認められているのかも、好かれているのかもとあれだけ思えなかった事が自然と思えるようになりました。そこから自分の古い確信みたいなものが崩れてきはじめ今の自分もなかなか良いと思えるようになりました。

失敗してもいい、できない自分でもいい、それでも受け入れられていると思えるようになったんですね。そこから一段と気持ちが楽になりました。

今、振り返ってみると、過去の辛い体験から自分で自分を色んなルールでしばっていたんだと思います。もう、嫌われないように、傷つかないように。

でも、そうすることで次は自分で自分を苦しめていました。それは頭では分かっていましたが感情がついてこず、やめることができませんでした。常にこうあるべき、完ペキにいかないといけない等、仕事に関しても、プライベートに関しても色々なルールが作られていました。

そのルールから自由になりたい、自分らしく生きたいと願ってきました。そりゃ、かたくなにルールを自分に押しつけていたら心は満たされないし、ガス欠状態になりますよね。笑

カウンセリングを終えて

今でも落ち込むことはあります。気分が沈むこともあります。でも、そんな日があっても良いと思えるようになりました。

以前はこのモヤモヤを早くどうにかしないと!と焦っていましたが、今も嫌は嫌なんですが、別にいいかと以前より執着しなくなりました。

どうせ教えてもらった方法で解決できるという安心感とダメな自分も受け入れることができたからですかね。

そして最近ふと思ったんですが、心のポッカリ感、ザワザワ感、恐怖感をあまり感じていないなと。今でも思うことはあるんですが格段に減りました。そして何より、カウンセリングを受けてとても生きやすくなりました。

カウンセリング最終日となった日、ずっと長年悩んできたけど、やっとここまで来れたかと、やっと望んでいた自分になれたかと、じーんときました。その反面、今までのカウンセリングを受けた日々を苦しんできた日々を振り返ると、卒業式の様な感じがして少しさびしい自分もいました。

私の変化を一緒に喜んで下さり、最後には涙を流して共感して下さいました。ここまで親身になってくれるカウンセラーは他にいないと思います。山崎さんには感謝しきれません。

もし、カウンセリングを受けようかと悩んでいる方がいるなら是非足を運んで下さい。行動が変化を生むことを私は実感しました。

カウンセリングって精神病の方が受けるというイメージをもたれがちですが、私はそんな事ないと思います。もっと気軽に悩んでることを話せる場所になればいいのになと思いました。

最後のカウンセリングを終えてお帰りになるとき、握手を求めて下さいました。

そういうのに弱いんですね。涙腺がやばかったです(T_T)

元々とても真面目なMさんですから、生きやすくなったことで、ますます力を発揮されると思います。しばらくしたら遊びに来てください。そして近況を聞かせてください。

ありがとうございました。