当カウンセリングルームの理念

執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)

ステートメント

心を育て、自分を磨き、未来を築く

クライエントが悩みや問題を自ら解決できる力を育み、困難に折れないしなやかさと変化に適応できる柔軟性を身につけることで、健全な自尊心を育て、自分自身をアップデートし続けられるようサポートします。そのために、私は自分自身をアップデートし続けます。

ミッション

  • クライエントが自ら問題を解決する力を育むことを目指します。
  • 困難に折れないしなやかさと変化への柔軟性を身につけられるようサポートします。
  • 健全な自尊心を育て、自分自身をアップデートし続けられる人を増やします。
  • そのために、カウンセラー自身も成長し続けることを大切にします。

アップデート(理念を支える中心概念)

アップデートの定義とその意義

クライエントが悩みや問題を自ら解決できる力を育み、困難に折れないしなやかさと変化に適応できる柔軟性を身につけることで、健全な自尊心を育て、自分自身をアップデートし続けられるようサポートします。そのために、私は自分自身をアップデートし続けます。

アップデートとは、過去の経験や価値観を見直し、自分自身の考え方や行動、心の在り方を今の状況に合わせて更新し続けることを意味します。ただ変わることではなく、しなやかに逆境を受け流し、柔軟に変化に適応しながら、自分自身を成長させていくプロセスを意味します。

変えるのではなく、活かす、伸ばす、広げる

これまで多くの人のカウンセリングを行ってきました。その中で特に印象に残っているのは、「自分に自信を持てない」という悩みを抱える方々の声です。

「性格を変えたい」「自分を好きになれない」といった自己否定的な考えが優勢なケースが少なくありませんでした。その気持ちは、私自身がかつて抱えていたものでもあり、痛いほど理解できます。

しかし、「性格を変えたい」と願うその性格は、その人が過去のある時期を生き抜くために必要であり、役立ってきたはずのものです。その背景を無視して全人格を否定してしまうと、自信はなかなか育たないことを、私自身も経験してきました。

そこで大切なのは、性格を変えることではなく、その性格が役に立つ場面を見極め、伸ばせる部分をさらに活かしていくことです。役に立つ部分は肯定的に評価し、裏目に出る場面では異なる思考や行動を選択できるようになることが必要です。

このようにして、自分の強みを認識しつつ、成長を目指す過程を私は「自己アップデート」と表現しています。

理念を支える3つの要素

しなやかさ

  • 竹のような強さ:強い力に対してたわみ、折れずに受け流す力。
  • 復元力:困難やストレスから立ち直る粘り強さ。

柔軟性

  • ゴムのような適応力:環境や状況の変化に素直に対応できる力。
  • 素直さ:自分の考えや感情を柔軟に見つめ直し、必要に応じて変えられる力。

自尊心

  • 自尊心
    • 自分を大切にし、自分の価値を認める心の状態。自尊感情、自己肯定感と同義。
  • 低すぎる自尊心
    • 自分に自信が持てず、他者との関わりにおいて消極的になりやすい。
  • 高すぎる自尊心
    • 他者を軽視し、協調性が損なわれるリスクがある。
  • 健全な自尊心
    • 自分の強みや弱みを受け入れ、他者との違いを尊重できるバランスの取れた状態。
    • 自己肯定感と向上心が共存し、自分自身を成長させるエネルギーになる。