愛着トラウマ

執筆者:山崎 孝(公認心理師)
大阪府吹田市|オンライン全国対応

アタッチメント(愛着)理論のイメージ

本日は、臨床心理iNEXTさん主催の研修、「愛着トラウマケア」を学ぶ、にて勉強させていただきました。

愛着トラウマとは、主に幼少期の家庭環境(親など身近な大人との関わり)において、安心感や安全を感じられなかったことで生じる深い心の傷のことです。アダルトチルドレンにも関連します。

このような研修やトレーニングに参加した、といった発信は久しくしていませんでした。そのような発信はクライエントさんの役に立つものではなく、カウンセラーの自己顕示欲でしかないと思っていたからです。

しかし、カウンセラーの興味や学びを発信することは、カウンセラーを探している人にとって、有益な情報となる(こともある)と、ある人から言われました。確かにクライエントさんにとって、カウンセラーを選ぶための情報が十分にあるかというと、そうでないことの方が多いかもしれません。

ということで、今後は可能な範囲で発信していこうと思っています。

トラウマ

現在トラウマは、「狭義のトラウマ」と「広義のトラウマ」の2つの意味で捉えられるようになっています。

狭義のトラウマとは、命に関わるような強い恐怖体験によって負う心の傷のことです。 「トラウマ」と聞いて多くの人が想像するのがこちらです。医学的にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断基準に当てはまるような出来事を指します。


トラウマ・PTSDという言葉が一般に認識されるようになったのは、1995年(平成7年)1月17日(火)に起きた阪神淡路大震災が契機になったと言われています。

私はその前年の11月に結婚して、明石大橋(兵庫県明石市)の近くで結婚生活をスタートしました。そして、新婚早々に被災しました。幸い、夫婦ともに命の危機を感じるには至りませんでしたが、しばらく大阪の実家に身を寄せていました。

地震の発生時は、ただ耐えることしかできませんでした。恐怖を感じたのは、地震が収まってからでした。数時間後に電気が復旧してテレビをつけました。すると、「余震に警戒して下さい!」と繰り返しアナウンサーが訴えていました。必要な呼びかけではありますが、この繰り返しに恐怖心を煽られたのを覚えています。


広義のトラウマとは、日常に潜む「こころのケガ」と表現できます。 命に関わるような出来事でなくても、身体や心に大きなダメージを受け、その後の生活に長く影響を与え続ける体験全般を指します。最近では、この広義のトラウマの重要性が広く認識されるようになっています。

愛着トラウマは、主に幼少期の家庭環境(親など身近な大人との関わり)において、安心感や安全を感じられなかったことで生じる深い心の傷のことで、後者の広義のトラウマに分類されるものです。

裏切りトラウマも広義のトラウマに含まれます。文字通り、信頼する人の裏切りによるトラウマです。パートナーの不倫・浮気によって負う傷もそうです。

参考不倫・浮気によるフラッシュバックを乗り越える
参考不倫・浮気の心の傷を癒す

共感と承認

今回の講師は以下の書籍の著者でした。副題の「共感承認を超えて」がキーワードで、クライエントさんに関わる姿勢について、特に承認について、講義と事例を通じて学ぶ場でした。

共感や承認という抽象度の高い言葉は、人によってとらえ方が異なるものです。いまいち意味がわからないという人もいます。カウンセリングで、「共感って、どうすれば共感したことになるのですか?」と質問されることもあります。

共感はよく使う言葉なので、さすがにカウンセラーが「共感って何?」となることはありません(ないはずです)。

一方、承認は意味が広くて、定義するのはむずかしいなあと思いましたが、研修では定義について講義されました。また、どのように適用したのかを事例で紹介されました。

承認について、これまで掘り下げて考えたことはほぼありませんでした。この研修を受けたことで、その機会を得られたことが収穫でした。

なお、著作権に配慮して、具体的な内容の掲載は控えています。

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