うつ病の症状
2024.07.22
執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)
うつ病の症状には、心の症状と身体の症状があります。以下の症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたすようであれば、医療機関など専門家への相談をおすすめします。
心の症状
今まで楽しめていた趣味や活動に興味が持てなくなったり、何をしても楽しくないと感じたりします。また、「自分はダメな人間だ」「周りに迷惑をかけている」といった否定的な考えが頭から離れなくなります。特に男性の場合、悲しみよりもイライラや怒りとしてあらわれることがあります。
- 激しく落ち込んで憂うつな気分が1日中、何日も何週間も続いている
- 憂うつな気分は、朝が特にひどい
- 何に対しても興味がもてない、おっくう
- うれしい、楽しいという感情がまったくわかない
- 物の見方が否定的になり自分を責めてしまう
身体の症状
睡眠、食欲、身体の不調としてあらわれます。
寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりします。または逆に、一日中眠たくてベッドから出られないこともあります。寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりします。頭痛、肩こり、胃の不快感など、様々な体の不調が現れることがあります。
- 眠れない、またはずっと眠い
- 頭が働かない
- 食欲がなくなる、または食べすぎてしまう
- 疲れやすく、休んでも疲れがとれない
日常生活への影響
- 仕事や学校に行く気力がなくなる:起きられない、外に出られない
- 人と会うのを避ける:家族や友人と交流を避け一人でいることが増える
- 集中力低下、決断できい:仕事や勉強の能率が落ちる、日常的な選択(着る、食べる)むずかしくなる
これらの症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたすようであれば、うつ病の可能性があります。ただし、これらの症状がすべて現れるわけではありません。少しでも気になる変化があれば、専門家に相談することをおすすめします。
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