※ご本人を許可を得て紹介しています。
※個人の感想です。効果を保障するものではありません。
<当時の悩みとカウンセリングを受けたきっかけ>
自分に自信がない、ちょっとしたことで気分が沈む、周りの人に合わせるのが苦手、自分のことを好きになれない、などですが、日常で一番困っていたのが、不満がある人に対して、極力避けてしまうという事が、度々起こり、その度に自己嫌悪になっていました。
<カウンセリングを受けての変化>
最初は軽い気持ちで、2・3回行ったら気が晴れるだろう、生きにくさは誰にでもあるし、気にすることはないレベルだと思っていました。
カウンセリングでは、毎回宿題みたいなのがあり、それをしていくうちに自分の中に片寄った考えがある事に気づきました。でも、どうしていいのかわからず、山崎さんに色々質問されても、途中で自分のことなのに、わかりませんと答えることがありました。昔から、自分で考えてもモヤがかかったみたいにわからなくなって、いつも途中で考えるのをやめていました。でも、カウンセリングはしんどい自分から抜け出したい、この苦しみの原因を知りたい一心で、楽しかったです。
日常的な困った出来事は、人間関係のことだったけど、家族ともうまくいってませんでした。人生を振り返って話すときも見事に家族のことは抜けていました。まるで見ないようにする事が当たり前になっているようでした。
子どもの頃の出来事を書く時は、さすがに家族のことを書きました。そして、カウンセリングで家族の話になると、いつも私は涙がポロポロと出てきました。当時の気持ちを書く時は、その時の感情を思い出しずっと泣いていて、よくこれだけ心の中に持っていたなというぐらい出てきました。
自分では気づかないうちに、その頃の悲しみ、心の傷をずっと心にためて、フタをして、ガマンしながら生きてきてしまったんだと思いました。だから日常でも、ガマンすることが当たり前で、自分がガマンしているという事さえも気づいていませんでした。だから、不満のある人に自分で勝手にガマンし続けて、気づかないうちに限界になって、自分からシャットアウトしてしまったんだと思います。
ガマンしてしまう自分に気づくことは大きな一歩でした。あと自分の中心に「嫌われる」という信念。そのことを山崎さんに指摘してもらい、自分でも心の中にある信念をリストアップしました。よくこんな考えで今まで生きてきたな、そりゃすごくしんどいはずだ、よく今までがんばってきたなと、また泣いてしまいました。正当な信念を考えてという事をしましたが、なかなかすぐにはできないですが、それでも気づけたという事で、あとは少しずつ良くなっていくと思えるようになりました。
<カウンセリングを終えて>
私は結局、2・3才の頃の心の傷をずっと抱えながら生きてきてしまいました。その後に起こる大変なこと、辛い事は、それにつながっている事がほとんどでした。
カウンセリングでは、本当に良くなりたい、そして自分のことを知りたい一心で、嘘はなく本音で話しました。今まで誰にも言ってこなかった事、ずっと心の奥にしまい込んだものを。それが何なのか、本当にあるのかもわからないまま、山崎さんにゆだねていました。
毎回泣いてしまい、でも泣いてしまうと一つすっきりして肩の荷がおりたような、一歩近づいたような気になりました。そして、自分がいかに泣き虫だったのかも思い出しました。その泣き虫を父親は受け入れてくれなかったけど、カウンセリングではガマンしないで下さいと言ってもらって、それだけでも毎回救われていました。
私は虐待を受けたわけでも、家庭環境が悪かったわけでもありません。ごく普通の恵まれた家庭に育ちました。だから、まさか私がこんな傷を抱えていたなんて思ってもいませんでした。生きにくいのは私が悪いからだと思い込んでいました。でも、小さい頃のちょっとした出来事がこんなにも長い間残っているなんて、ずっと自分のことを見ていなかったんだと思います。
私は今、本当の自分で色々なことができる、次のステップへ進めると楽しみな気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
自分自身に厳しい言葉を投げていたKさんが、最後の面接で自分自身を愛おしく思えるという意味のことをおっしゃいました。その姿を見てあたたかい気持ちにさせてもらいました。ありがとうございました。