別居が修復の役に立つとき(夫婦関係)

執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)

夫婦関係の修復を目指す場合は、基本的に別居はおすすめしません。別居から離婚に至るケースが多いからです。平成20年度の統計によると(囲みのページ参照)、別居から離婚に至った夫婦のうち、8割が別居1年未満に離婚しています。

参考

厚生労働省:平成21年度「離婚に関する統計」の概況:平成20年の詳細分析 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/02.html (参照日:令和3年2月16日(水)

ただし、多くの別居は、一緒にいるのが耐えられないという理由が多いと思われます。配偶者が離婚に応じてくれないから別居するというケースもあります。別居には、修復を前提とした、冷却期間としての別居もあります。

冷却期間としての別居のメリットは、柔軟に考えられるにようになる、視野が広がるの2つが考えられます。