カウンセリングの流れ

執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)

カウンセリングルームの予約方法から終結までの流れ:完全予約制です。対面・オンライン両方に対応しています。初回から介入を行い、問題解決に向けて継続的にサポートします。

1.予約

当カウンセリングルームでは、守秘義務や各種規定の説明を事前にオンラインで行っています。貴重な時間をカウンセリングに集中するため、また、料金を抑えるための効率化でもあります。予約フォームからお申し込み下さい。電話・LINE予約には対応しておりません。

入力・送信された情報を当方が受信しましたら、原則として24時間以内に、ご案内メールを送信します。ご案内メールに、日時料金守秘義務各種既定について記されています。

ここから先は、対面オンライン手順が異なります

対面(カウンセリングルーム)の場合

申込から当日までの流れ(対面)
対面カウンセリングの予約手順

ご案内メールの内容を確認されましたら、次は予約確定の手続きです。メールアドレスとお名前を記入するだけの作業です。

オンラインの場合

オンラインカウンセリングの予約手順

オンラインカウンセリングは料金先払いとなります。

銀行振込を選択された方には、ご案内メールに料金・振込口座・振込期日を記載しております。期日までにお振り込み下さい。お振り込みの確認をもって、予約受付完了となります。同時に、守秘義務・各種既定に同意いただいたものとします。

クレジットカード決済を選択された方には、ご案内メール送信後に、Square(クレジットカード決済代行会社)より請求書をメール送信します。期日までに決済して下さい。決済の確認をもって、予約受付完了となります。同時に、守秘義務・各種既定に同意いただいたものとします。

料金のお支払い確認後に、オンライン会議室のURL等、必要な情報をメールでお知らせいたします。

2.当日まで

対面カウンセリングをお申し込みの方には、予約確定の手続き後に、問診票記入のご案内をメール送信します。当日までに記入をお願いします。

オンラインカウンセリングをお申し込みの方には、ご案内メールに問診票記入ページを記載しております。当日までにご記入をお願いします。

事前に準備が必要なものはありません。「うまく話せないかも」「整理できない」等々の不安が生じるのは、ほとんどの人がそうです。心配ご無用です。そもそも、整理できていれば、カウンセリングは不要かもしれません。「整理を手伝ってもらう」という気持ちで十分です。

3.初回面接

対面カウンセリングの方は、お時間の5分くらい前を目安にお越し下さい。早めに到着された場合、ビルの1階のロビーまたはミーティングスペースでお待ちいただくことが可能ですが、オープンなスペースのため、プライバシーが確保できないことをご了承下さい。

ロビー(1階)
ミーティングスペース(1階)

オンラインカウンセリングの方は、お時間に合わせて、事前にお知らせしたオンライン会議室にアクセスして下さい。

当カウンセリングルームでは、アセスメント面接と呼ばれる情報収集のためだけの面接は行いません。初回面接から介入(解決や変化のための働きかけ)を行います。ただし、 カウンセリングの初期段階では、介入よりも情報収集に重点が置かれる傾向があります。

4.継続面接

何回で終結と断言するのは困難ですが、6回前後で終結するケースが多いです。夫婦問題の背景に精神疾患などの別の問題がある場合など長期を要することもあります。

来談のペースは、初期は2週間毎を提案することが多いです。状態によっては1週間を提案することもあります。逆に1ヶ月を提案することもあります。提案が絶対ではありません。来談者様のご希望を伺い相談して決定します。

数ヶ月、数年を要するケースもあります。

転居等の事情で回数限定でお越しになるケースがあります。その場合は、ご指定の回数でできることを提示します。

ご自身のタイミングで不定期に来談される方もいらっしゃいます。

カウンセリングのプロセスを初期・中期・後期の3つに分けると、概ね以下のようなプロセスになります。

初期

何はともあれ関係構築です。カウンセリングは、来談者様とカウンセラーが二人三脚でゴールに向かう対等な関係です。有名なカウンセリングの効果研究によると、カウンセリングの効果への影響は、理論や技法より来談者とカウンセラーの関係性のほうが大きいという結果が示されています。

初期の主要な取り組みは、問題や問題を維持している悪循環の明確化と目標設定です。それらは来談者様とカウンセラーの協働作業で行われます。

中期

中期では、問題解決と目標達成に向けて具体的な取り組みが行われます。カウンセラーは、来談者様が日常生活でそれらを試すなどして、自己解決できるようにサポートします。

カウンセリングは一直線に解決に向かうわけではありません。一時的に気持ちがしんどくなることがあります。それも解決のプロセスの一部です。一人で耐えることはありません。カウンセラーと共有して下さい。

後期

問題が解決したと実感できたら終結に向かいます。

5.終結

問題が解決したと感じられたとき。もしくは、ここからは自分たちだけでやっていける。と感じたときが終結のときです。来談者様から終結の申し入れをされる場合と、カウンセラーから終結を提案する場合があります。

これまでの取り組みの振り返りや再発予防、今後起こりうることへの対処等を話し合います。

6.フォローアップ

カウンセリング終結後の面接です。再発予防のための面接です。数ヶ月に1回程度の頻度で行われますが、希望される方は少ないです。

良くある質問

Q
途中でカウンセラーを変更できますか?
A

所属カウンセラーは一人(山崎孝)のため変更できません。その分、初回料金を半額にしています。カウンセラーの人柄やご自身との相性等を確認する機会としての初回面接をご検討いただければと思います。

Q
カウンセリング内容の秘密は守られますか?
A

カウンセラーは守秘義務を負っており、原則としてカウンセリングの内容を外部に漏らすことはありません。

ただし、例外的に守秘義務が解除される場合があります。例えば、法的に報告の義務がある場合(自殺や他害の危険が具体的な場合、虐待の疑いがある場合など)や、より適切な支援のために他の専門家に相談する必要がある場合です。これらの場合でも、可能な限り事前に来談者さんにお知らせするよう努めます。

また、カウンセラーには職業を通じて得た知見を社会に還元する倫理的義務もあります。そのため、カウンセリングでの経験を一般化した形で他のカウンセラーと共有し、議論することがあります。ただし、このような場合でも、個人が特定されるような情報を開示することは決してありません。

カウンセラーのメッセージ

心はどこにあるのでしょうか。脳や心臓を指す人もいますが、「人間」という言葉が示すように、心は「人の間」、人間関係の中にも存在します。これは、私が依拠する家族療法の理論とも一致する考え方です。

人間関係は、心の傷の原因にも、そして癒しの源にもなります。多くの悩みは人間関係から生じますが、同時に、人間関係を通じて癒されます。例えば、上司の言葉に傷つき、同僚や友人に話を聞いてもらってリフレッシュする経験は、まさにこのことを示しています。

しかし、「日々の生活が息苦しい」「自分らしく生きるのが難しい」といった深い悩みや、家庭内トラウマのような心の傷には、単に話を聞いてもらうだけでは不十分な場合があります。専門的なサポートが必要となります。

同時に、安心・安全な場所(人間関係)も重要です。自由に話せ、否定されず受容され、無用なアドバイスをされない環境が、大きな悩みや深い心の傷の回復を可能にします。

私がライフワークとする自信も人間関係を通じて育まれます。自信には「自己効力感」(能力的な自信)と「自己肯定感」(存在や人格への肯定的評価)があります。特に自己肯定感の問題を解決するには、そのままの自分でOKという体験を積み重ねる必要があり、これは人間関係を通じてしか得られません。

私は、専門的なサポートと安心・安全の人間関係を提供することを通じて、あなたの心の健康に貢献します。

このページの執筆者
山崎 孝(公認心理師)

親バカのカウンセラー / 人に原因を求めるのではなく、人と人との相互作用の悪循環に求めます。人に優しいカウンセリングをモットーとしています。

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