2012年、今年もよろしくお願いいたします

執筆者:山崎 孝(公認心理師・ブリーフセラピスト・家族相談士)

本年もよろしくお願いいたします。

震災に遭われました皆様方には、改めて心よりお見舞い申し上げます。また、犠牲になられた方々、ご遺族の皆様方に、深くお悔やみを申し上げます。

昨年を振り返ってみると、
クライエントの「ありがとう」に育てられたと実感しています。

カウンセラーとしてスタートしてから常に、「自信がない」「他のカウンセラーと比較して…」などのネガティブな気持ちが心のどこかにありました。

そんな状態ですから、初回面接は極度に緊張します。クライエントに約束をすっぽかされることがまれにありますが、そんなとき、憤慨するよりホッとしている自分がいました。自信のなさが面談への怖れを生んでいました。

昨年のある日、
クライエントが「自分に自信がないんです」と、おっしゃいました。

その言葉を聞いたとき、私の心から「自信がない」の気持ちが消えていることに気づきました。

もちろん、足りないところ、学ぶべきことはたくさんありますが、「俺にはできる」という自己効力感をしっかり持っている自分に気づきました。

「何が自己効力感を生んだのだろう?」

考えてみると、クライエントの「ありがとう」だと気づきました。クライエントの役に立てているという実感が、自己効力感につながったようです。

今年もたくさんの「ありがとう」をもらえる仕事をします。

グリコのゴールインマークのように、胸を張って目標をしっかり見つめながら進んでいきます。