DV・モラルハラスメント

暴力が起きている場合、原則として夫婦・カップルお二人でのカウンセリングは行いません

当カウンセリングルームではDV加害者のカウンセリングには対応できません。このページの最後に紹介している機関や行政機関にご相談下さい。

DV(ドメスティック・バイオレンス)

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

DVは Domestic Violence の略語です。直訳すると「家庭内暴力」です。日本では主に「配偶者や恋人など親密な関係にある、または親密であった者から振るわれる暴力」という意味で使用されています。恋人からのDVは「デートDV」と呼ばれています。

人権侵害

暴力とは人権を侵害する行為です。いかなる理由があろうとも許されません。暴力とは他者を支配する手段です。「家長の役割を果たすには『暴力も必要』」「子どもの躾には『暴力も必要』」という考えは、力による支配の正当化に過ぎません。

男性優位の社会的背景

暴力による支配を正当化する『価値観』は、女性は男性を優先するのが当たり前という価値観が背景にあります。男性は女性より経済的・社会的に優位な立場にあります。その現状から作られた価値観です。実際、DV加害者は圧倒的に男性が多いです。

『価値観』とは「その人が信じて疑わない根本的な態度や見方」です。DV加害者の改善が困難なのは、「その人が信じて疑わない根本的な態度や見方」が変わる必要があるからです。

暴力の種類

暴力は身体的暴力(殴る・脅し)に限定されません。DV防止法には心身に有害な影響を及ぼす言動と定義されています。精神的暴力(暴言・無視)・経済的暴力(生活費を渡さない等)・性的暴力(性行為の強要等)の他、家族や友人に会わせない・仕事をさせてもらえない等、社会的な孤立に追い込む行為も含まれます。

第一章 総則

(定義)

第一条 この法律において「配偶者からの暴力」とは、配偶者からの身体に対する暴力(身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものをいう。以下同じ。)又はこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動(以下この項及び第二十八条の二において「身体に対する暴力等」と総称する。)をいい、配偶者からの身体に対する暴力等を受けた後に、その者が離婚をし、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、当該配偶者であった者から引き続き受ける身体に対する暴力等を含むものとする。

(太字は当サイト管理者によるもの)

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律 | 内閣府男女共同参画局より引用

逃げ出せない被害者

被害者が中々逃げ出せない理由には以下のものがあります。

経済的問題

収入は男性が女性より大きいのが一般的です。経済的な問題は被害者が関係を絶つことを躊躇させます。子どもの環境を変えたくない気持ちは、母親が自分さえガマンすればという選択に向かわせる傾向が強くあります。

自尊感情が損なわれる

DV加害者は常に暴力を振るっているわけではありません。DVは以下のサイクルを繰り返すことが知られています。

  • 爆発期(暴力を振るう)
  • ハネムーン期(スッキリしてやさしくなる)
  • 蓄積期(ストレスをためる)
  • 爆発期
  • ハネムーン期
  • 蓄積期
  • 爆発期
  • 以下繰り返し

DV加害者は暴力を振るった後、やさしくなったり、謝罪するなどします。被害者は期待しますが、残念ながら、その期待は裏切られ続けます。DV加害者は「俺を怒らせる被害者が悪い」と信じています。「お前が悪い」と毎日のように言われ続けると、自尊感情が損なわれて「私が悪い」と考えるようになります。

孤立に陥り他者に頼れなくなる

暴力を受けていることを恥ずかく感じて(恥ずかしいと感じる必要はないにも関わらず)、他者に相談しない傾向があります。DV加害者が怒りを向けるのは被害者だけで、いわゆる外面の良い人が多いです。他者に理解してもらえず孤立に陥り、誰にも相談できなくなります。

暴力による影響

暴力による深刻な影響で最初に上げられるのはPTSDです(PTSDについては以下のページをご覧下さい)。

PTSDは、災害など生命の危機にさらされるような、心の傷になる体験(トラウマ)の後遺症です。再体験症状(フラッシュバック)・過覚醒症状(常に警戒・緊張)・回避(その体験を思い出すことなどを避ける)が主な症状です。

DVや虐待など、長期に渡り日常的に繰り返される出来事によるトラウマの後遺症があります。複雑性PTSDといいます。麻痺(感じないようにする)や解離(自分から切り離す)が強く出ます。自分が自分でないような感覚になるなど、色々な場面で問題が起きやすくなります。

子どもに暴力を振るう場面を見せることは、心に大きな心理的ストレスを与えます。面前DVといいます。心理的虐待に相当します。

モラルハラスメント

モラルハラスメントとは

パワーハラスメント(パワハラ)とは、上司が部下に対してなど職場内の優位な立場(パワー)を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与える(ハラスメント)ことです。

この定義に倣うと、モラルハラスメントとは、モラル(倫理・道徳)を盾に相手に苦痛や恐怖を与える(ハラスメント)こととなります。「みんな」や「常識」などの言葉で相手を追い詰めることと言えます。

  • 「みんながそう言っている」
  • 「常識がない」
  • 「普通こうする」

モラル(倫理・道徳)に反する言動にて、相手に苦痛や恐怖を与えることという意味でも使われています。人格否定や暴言、家族の悪口がこれにあたります。子どもに配偶者の悪口を吹き込むのもこれに相当します。

  • 「人として価値がない」
  • 「バカじゃないの」
  • 「(悪口を言ったあと)母親そっくりやな」

パートナーを過度に束縛するのもモラハラで行われることです。

  • 「俺も(私も)行こうか」と一緒に居ようとする。断ると不機嫌になる。
  • 「どこへ行く?」「何時ごろ帰る?」など事細かに聞いてくる。
  • 門限が厳しい。懇親会などに参加しても早々に帰宅させられる。
  • 懇親会などに参加させてもらえない。

家庭や職場などで起こります。家庭では、夫が加害者で妻が被害者というのがステレオタイプですが、妻が加害者で夫が被害者の逆パターンもしばしば見られます。結婚前カップルのデートDVならぬデートモラハラもあります。

追い詰められた被害者が加害者へ暴力で対抗することがあります。そうして加害者と被害者の立場が逆転する(モラハラ被害者がDV加害者になる)ことがあります。

モラハラ加害者・被害者の特徴

加害者には罪悪感がありません。むしろ、自分は正しいことをしている。被害者を正しい方向へ導いていると思っています。被害者が反論すると、自分の意見が通るまで執拗なまでに議論をふっかけます。被害者は疲弊して、何も言わない方がマシと思うようになります。

加害者の束縛が強くて、被害者は他者との交流が制限されたり、閉ざされたりすることがあります。すると、被害者が客観的な視点を得にくくなります。蓄積した疲弊が正常な思考をむずかしくさせて、自分に非があるのかもと考えるようになります。

加害者は外面が良くて、家庭の外では周囲から好感を得ていることがあります。周囲はモラハラを想像できず、被害者が相談しても理解されにくいことがあります。そうして更に追い詰められます。

主な相談機関

主な相談機関には「配偶者暴力相談支援センター」「DV相談+」「法テラス」があります。「DV相談+」はメールやチャットでの相談も可能です。

加害者変容(更正)支援機関

DV・モラハラに関する相談で多いものの一つに「加害者のカウンセリングを希望しています」「加害者向けのプログラムを紹介して下さい」があります。残念ながら当方では対応できません。加害者更正プログラムを実施されている機関を紹介します。

※詳しい内容はそれぞれの機関に直接お問い合わせ下さい。当方ではお答えできません。

動くから何かが変わる

じっとしている間は何も変わりません。まずは動いてみることです。一度お試し下さい。具体的な取組をお示しできると思います。継続するか否かは、その後にお考え下さい。

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